ようやく、心地よい中で観察できる季節となりました。教育園はまだ紅葉には遠く、少し疲れた緑におおわれていました。ただ、ハゼノキだけは少し色付いていました。
今回出会えてくれた花で、嬉しかったのは、シモバシラです。ネーミングがユニークなせいでしょうか、どんな花がいつ咲くのだろうと心待ちにしていたのです。やや水平に伸びている茎の節に葉が対生について、その葉の根元ごとに花が真上に伸びて咲くというおもしろい姿をしていました。そして、その名前の由来は、冬に枯れた茎の根元に氷華ができるからなのだそうです。その姿も見たいものです。
秋の野は、シラヤマギク、カリガネソウ、オオミゾソバ、ミゾソバ、ツリフネソウなどの小さな花々が群れを成して咲いているのが印象的です。また、実物も楽しく、ガマズミやマユミの赤い実もよいですが、ホウチャクソウ、ヤブランなどの黒の実もなかなかシックです。
秋は、春の生命力にあふれた野とは違い、今が盛りの花の他に、朽ち果てたもの、実となっているものなどが混在していて、様々なことに思いが及びます。
今月は、あちらこちらの地面にどんぐりを見つけることができました。どこから落ちてくるのか見上げても、高すぎて、なかなか樹木を特定できません。来月は、紅葉がもう少し進んでいるでしょうか。楽しみです。
シモバシラ
シラヤマギク
カリガネソウ
オオミゾソバ
ミゾソバ
ツリフネソウ
ガマズミ
イヌショウマ
チャノキ
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