「いけばな発祥の地」の石碑がある旧嵯峨御所大覚寺を訪ねて来ました。
京都駅から山陰本線に乗って、嵯峨嵐山で下車、喧騒極める渡月橋とは反対方向に歩いた所に大覚寺はあります。道すがら、丁寧にお手入れされた家々のお庭を拝見するのも楽しいです。
嵯峨大覚寺境内の東に位置する大沢池は、日本最古の林泉庭園と言われ、平安貴族の船遊びを彷彿させる庭池です。そのほとりに、「いけばな発祥の地」の石碑が佇んでいます。
この石碑は、嵯峨天皇(位809〜823)が、この地の菊を手折り、殿上の花瓶に挿されたという言い伝えに依っているそうです。美しい花を見て、室内でも愛でたいと思う心は、太古から時を超えてあったと思うのですが、嵯峨天皇がその行為に「いけばな」というお名前をお付けになったということでしょうか。
ちなみに「華道発祥之地」の碑は池坊の拠点、頂法寺六角堂にあります。
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