12月1日
秋を探して ―小石川植物園―
紅葉を見に出かけようと思い立ち、前から行きたいと思っていた小石川植物園に行ってきました。小石川植物園の敷地は、かつて、白山御殿と呼ばれ、5代将軍綱吉の幼少のころの居邸でしたが、その一部が「小石川御薬園」となったのが始まりです。御薬園は御番医師の管理下にあり、後に施薬院(養生...
11月18日
小田原の邸園を巡る
小田原と聞いた時、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。 小田原城、蒲鉾…。私の小田原のイメージはかくも薄いものでした。 そもそもの始まりは、昨年の秋、京都にある山縣有朋の別荘、無鄰菴を訪れたことでした。(昨年11月14日のブログに書きました)小田原にも山縣有朋の別荘がある...
5月13日
茶摘み
ゴールデンウィークに奈良の山添村で茶摘みと製茶の体験をしてまいりました。 とは申しましても、何が起こるのかもよくわからず、自然にふれることを楽しみに出かけました。 無農薬、無施肥の自然栽培、手摘み専用の茶園です。機械で茶摘みした茶の木と違い、背も高く、伸び伸びと育っているの...
5月6日
「時を纏う」
根津美術館で尾形光琳(1658~1716)の「国宝・燕子花図屏風」を拝見し、庭園で雨上がりに今を盛りと咲いているカキツバタを楽しんでまいりました。 「燕子花図屏風」を見たのは初めてではないと思うのですが、咲いているカキツバタと同時に拝見するのは今回が初めてです。朝一の美術館...
4月21日
いけばな展のこと(2024年)
今年も日本橋高島屋で山村御流いけばな展をご高覧くださった皆様、心より御礼申し上げます。 今年の私の作品は、かなり渋めだったように思います。 花器は、漆工芸家、本間幸夫先生の「あけび手木皮花器」です。古美術の方に、こちらはいかがですかと勧められたのが出逢いでした。その名の通り...
2月17日
尾形光琳「紅白梅図屏風」
MOA美術館の「名品展」に行ってまいりました。 尾形光琳の「紅白梅図屏風」は前から見たい見たいと思っていた作品の一つです。遠いと思っていた熱海も「ひかり」に乗れば18分。上野の東博よりずっと近いことを知りました。美術館からの海の眺望も素晴らしく、開放された気分になります。...
1月31日
自然教育園⑫(1月)―空の中の枝振り―
一か月半ぶりに訪れた自然教育園では落葉樹がすっかり葉を落とし、明るい光がより入りやすくなっているような気がしました。葉を落とした木々の枝振りがはっきりわかり、それぞれの個性が際立ちます。今回は低木にあまり変化が見られなかったので、空にくっきり浮かんだ、日ごろ見ることができな...
1月24日
「青磁」の掛花生 -出光美術館「青磁」-
出光美術館で開催されている「青磁」を見にいって参りました。 青磁は格の高い気品に満ちたうつわ。やはり、興味は花器が中心となりますが、どのようなうつわに出逢えるのか本当に楽しみでした。 会場に入るや否や、これも青磁???と思うような、様々な色のうつわに飲み込まれました。若草色...
2023年12月24日
自然教育園⑪(12月)
今年最後の植物観察。花は少なくヤツデの花が出迎えてくれました。実物では、マンリョウ、お正月を待っているセンリョウ、サルトリイバラたちが、今を盛りとばかりに実を付けていました。ムサシアブミは実が毒々しいほど鮮やかな赤になり印象的でしたが、やはり有毒なのだそうです。赤い実だけで...
2023年11月26日
自然教育園⑩(11月)コウヤボウキ、ムラサキシキブ
今回出迎えてくれた花は、シロヨメナ、キッチョウソウ、コウヤボウキ、サザンカとめっきり数少なくなっていました。 コウヤボウキは万葉集にも出てくる花で、落葉低木。高野山で茎を束ねて箒にしたことから、この名前がついたそうです。茎の頑丈さはいざ知らず、枝の先に付いた花は薄ピンク色で...